前回「成田空港への送迎はアルファードで。定額料金で安心の個人タクシーサービスとは?」を5回にわたり投稿しましたが、
とある送迎サイトの案内ページを見て、またしても違和感が……。
当たり前のことを“特別なサービス”として見せる構文に対し、
現場経験者の視点から冷静にQ&A形式で検証してみました。
Q1|目安ルートと所要時間チャート
都内23区 ⇆ 成田空港 T2(国際/国内):60~90分 都内23区 ⇆ 成田空港 T3(LCC国内):65~95分
A1:T3は一般車が入れないため、現場ではT2で降ろしてT3へ誘導が通例です。
つまり、T3の所要時間はT2と同じになるはずで、+5分の理由は不明です。
Q2|ご自宅またはホテルへお迎え
「専属ドライバーがお迎えにあがります」
A2:個人タクシーの場合、ドライバーは基本1人。
それを「専属」と書くのは、少し誇張気味に感じられます。
Q3|空港ターミナル前に直接停車
「各航空会社の搭乗ターミナル前までスムーズにご案内」
A3:「空港ターミナル前で降ろす」のは、どの送迎でも当たり前のことです。
また「航空会社の搭乗ターミナル」という表現も曖昧で、実際には「第1・第2・第3ターミナル」の指定が必要です。
Q4|ドライバーが荷物の積み下ろしをサポート
A4:積み下ろし対応は当然の基本サービス。
これをあえてSTEPにする必要があるのでしょうか?
Q5|フライト遅延時は無料待機
A5:フライトの到着時間に合わせて出発するのは、基本中の基本です。
通関や荷物受け取りには時間差もあり、「遅延=長時間待機」にはなりません。
Q6|到着ロビーでのお出迎え(ネームボード対応)
A6:到着ロビーでの出迎えは、むしろお客様に駐車場までの移動の手間が発生します。
もっともスムーズなのは「車寄せレーンでの即乗車対応」です。
結論|本当に空港送迎を経験していれば、こうは書かない
・所要時間に矛盾
・言葉の誤用や誇張
・構文優先で現場感がない
これらを見ると、実際に空港送迎を日々行っている方の文章とは思えません。
「なんでもないこと」を“特別なサービス”のように演出する──その表現に、どうしても違和感を感じました。
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成田空港第3ターミナル(LCC便)をご利用のお客様を、
第2ターミナルでご降車いただいた当日の様子です。
混雑状況や導線を考慮し、
よりスムーズな動線で対応いたしました。
📷 当日の様子はインスタグラムでもご紹介しています: