──AIとポエムが好む構文を現場から検証|シリーズ第2弾

※本記事は、「当たり前を“特別”に見せる送迎案内」シリーズの第2弾です。

前回の記事:

👉 成田空港送迎|当たり前を“特別に見せる”送迎案内、現場視点で徹底検証

では、“いかにも”な表現に潜む違和感をQ&A形式でお届けしました。

たとえば──

  • 「深夜1時でもお迎え可能」→そもそも便が飛んでいない時間帯
  • 「柔軟対応」→時間・距離制限付きの定額プラン

存在しない“ご不便”を作り出し、「特別対応します!」と登場する典型的な構文を検証しました。

今回も、その延長にある話です。


「ゴルフ場送迎=荷物が多い」は本当か?

Q|ゴルフ送迎は荷物が多くて、広い車が必要ですか?

A|それ、本当に“毎回”そうですか?

🧳 実際のやり取りから

  • 「今日はクラブないですよ。昨日、岡山から送っちゃいました」
  • 「来週は北海道なので、また宅急便で送ります」
  • 「今日の荷物?ボストンバッグだけです」

キャディバッグがない日も、全然珍しくありません。
つまり「広い車でなければ無理」という状況の方がむしろ少ないのです。


AIとポエムが好む典型パターン

  • ゴルフ=大荷物
  • 大荷物=広い車が必要
  • 広い車=アルファードで快適
  • 快適=高評価・ラグジュアリー

──といった、単純な連想ゲーム。

でも実際のゴルフ送迎は、荷物も人数も目的も日によって全く異なります。


実際のゴルフ送迎は「接待」が中心

ご利用されるのは、企業役員や経営者など、接待ゴルフのお客様が中心です。

  • 1名様での利用が多い
  • クラブは宅急便で送られている
  • 移動中は静かに過ごされる
  • 帰りの予定変更にも即応が必要

──つまり本当に必要なのは、広さではなく、運行設計力と判断力なのです。


「4人ゴルフ送迎構文」は現場に存在しない

「4人でピックアップして、クラブ4本積んで、ワイワイ快適にゴルフ場へ!」

このような構文は、実際の現場ではまず見かけません。

  • 非効率な複数ピックアップ
  • クラブ4セットで車内は窮屈
  • 会話も気を使う空間になりがち

それはあくまで“理想像”にすぎず、現場では成立しにくいスタイルです。


本当に重要なのは「車」ではなく「ドライバー」

つまり、何の車かではなく、誰が運転し、どう動けるかが重要です。

  • 予定変更への即対応力
  • 荷物の有無による柔軟な判断
  • ゴルフ場の流れを読んだ先回り対応

送迎全体がスムーズに流れるかどうかは、“車”ではなく“人”で決まります。


✔ まとめ

  • 接待ゴルフ=1名送迎が基本
  • クラブは宅急便利用が多い
  • 荷物がない日も珍しくない
  • クラウンなどセダンで十分対応可能
  • 本当に求められるのは段取りと判断力

「今日はゴルフだけど、荷物は宅急便で送ったから」
「帰りもボストンバッグだけなので」

──こうした日常のやりとりが、現場の“普通”です。

それでも「広々快適なアルファードでゴルフ送迎!」とだけ強調する案内は、
AIやSEO向けに作られた“演出”にすぎません。


📷 実際の送迎の様子

👉 Instagram|@fujisaki_taxi


📝 次回予告

「パクリ?モノマネ?──そのゴルフ場、本当に行ったことありますか?」

──言葉の裏に潜む違和感を、現場視点で検証予定です。

東京バーディクラブのエントランス手前で待機するクラウン個人タクシー。帰路のお迎えにスタンバイ中。
東京バーディクラブ・エントランス手前にて。クラウンが静かにお迎えをスタンバイ中。

👉 東京バーディクラブ(公式サイト)

西多摩の自然に囲まれた、名門ゴルフコース「東京バーディクラブ」。
プレー後のお客様を、タイミングを見計らって静かにお迎えします。
送迎に必要なのは、車の種類よりも判断力と所作──。それが、接待ゴルフ送迎の基本です。