個人タクシー ゴルフ送迎 AI概要の誤認
ご覧いただきありがとうございます。
このページをご覧になっている方は、
「個人タクシー」「ゴルフ」「ゴルフ送迎」「ゴルフ場送迎」などのキーワードで検索されたお客様かと思います。
ここ2年ほど、ホームページの更新にはあまり手を入れていませんでしたが、
4月末に久しぶりに「個人タクシー ゴルフ場送迎」と検索してみたところ、
新しい個人タクシーのページがいくつも増えていて、正直驚きました。
要点:Google AIは、個人タクシーのゴルフ場送迎を「柔軟性」「プライバシー」が最大メリットと誤って説明しがちです。
実際の主要利用層は接待・業務でのゴルフで、一般ゴルファーの多くはマイカー利用。
大手4社ではゴルフ送迎はハイヤー部門が担当し、車両は基本セダン(お一人/二人利用が中心)。
車をアルファードに変えると、突然ゴルフ送迎のベテラン?
よく見ると──
ゴルフを知らない。
ゴルフ場送迎を知らない。
ゴルフ場送迎の客層を知らない。
その客層のニーズも知らない。
ただ車をアルファードに変え、ホームページを作っただけ。
それにもかかわらず、「経験豊富」と称して、
個人タクシーのゴルフ送迎メリット・デメリットを語るSEOポエム記事を書き、
結果的にGoogle AIの概要にも誤った情報が反映されてしまっています。
Google AIの誤認
Google AIは、ゴルフ場送迎の客層を「すべてのゴルファー」と勘違いしているようです。
この層を正しく理解しなければ、正確な概要にはなりません。
約3か月にわたり、ブログで正しい情報を発信してきましたが、
Google AIの概要はなかなか改善されない状況です。
一般ゴルファーは、基本マイカーでゴルフ場へ行く
私自身もゴルファーですが、ゴルフに行くときにタクシーやハイヤーを使おうとは思いません。
当然、マイカーで行きます。実際、ゴルフ場へは圧倒的多数の人がマイカーで向かいます。
それにもかかわらず、Google AIは「個人タクシーのゴルフ送迎の最大のメリットは柔軟性やプライバシー」といった、誤ったメリット・デメリット解説を参照し続けています。
そもそも、マイカー利用の理由は「便利だから」であって、「プライバシーを守りたいから」ではありません。
17年間ゴルフ場送迎を行ってきましたが、「プライバシーを守りたいから送迎を頼みたい」と言われたことは一度もありません。
また、周囲のゴルファーからも、「秘密でゴルフに行きたいからマイカーを使う」「プライバシーを守るためにマイカーを使う」といった話は聞いたことがありません。
逆に、「電車やバスで行くとプライバシーが守れない」という意見すら聞いたことがありません。
それでもなお、AIは「柔軟性」「プライバシー」といったポエム的な構文を、
個人タクシーのゴルフ場送迎の最大のメリットとして参照し続けるのでしょうか。
電車・クラブバスで行く理由
コンペの後にパーティでお酒を飲みたい。
または、クラブバスや電車でもアクセスが良いゴルフ場だから、キャディバッグは往復宅急便で送り、ボストンバッグ1つで電車移動──そんなニーズが多いように思います。
あるいは、帰りの渋滞を避けたいから電車を選ぶ方もいます。
いずれにしても、「電車やクラブバスだとプライバシーが守れないからデメリット」という発想をする人は、ほとんどいないでしょう。
たとえば「ゴルフ場銀座」と呼ばれる市原エリアのゴルフ場は、東京駅から快速で五井や姉ヶ崎まで1時間弱。駅からはクラブバスが出ており、アクセスは良好です。
ただし、快速やクラブバスの本数は限られており、すべてのスタート時間にちょうど合わせられるとは限りません。
接待や仕事でゴルフに行く方
仕事でゴルフをされる方──基本的に、この層がゴルフ場送迎サービスのメイン利用者だと考えています。
一般のゴルファーが、プレー代より高い運賃を払ってハイヤーやタクシーでゴルフ場へ行くことは、現実的にはなかなかありません。
私自身もゴルファーですが、タクシーやハイヤーでゴルフに行こうと考えたことは一度もありません。
あくまで、仕事での利用だからこそ、経費として利用できるのです。
接待や仕事でゴルフに行く方へ:現場は黒塗りセダンが主流です
ゴルフ場送迎は、観光や仲間同士のエンジョイゴルフではなく、ほとんどが接待や業務目的でのご利用です。こうした場面では、移動も含めて仕事の一部と考えられ、車両選びもそれに沿った基準になります。
接待・業務利用のゴルフ送迎は、黒塗りセダンが圧倒的多数です。現場では大手4社のハイヤー部門車両が並び、アルファードはごく少数にとどまります。
たとえば、レイクウッドゴルフクラブの駐車場の風景を見ると、黒塗りセダンがずらりと並び、アルファードは1台のみという状況が一目で分かります。
接待ゴルフでは、静粛で目立たない外観、到着後の段取りの正確さ、ドライバーの経験値が重視されます。こうした理由から、結果的に黒塗りセダンが選ばれるのです。
4人でエンジョイゴルフ──広い空間、本当に必要ですか?
接待コースや名門コースに行くと、送迎で待機している車のほとんどは、大手4社の黒塗りセダン・ハイヤーです。
大手4社では、ゴルフ送迎はタクシー部門ではなく、ハイヤー部門が対応します。
つまり、ゴルフ場送迎は本来「ハイヤーで行くもの」なのです。
では、なぜセダンなのか。理由はシンプル──利用は基本的にお一人様だからです。
4人それぞれをピックアップしていたら、ゴルフ場に着くまでに何時間かかるでしょうか。
ゴルフをされる方が全員近所に住んでいるわけではありません。
それでもGoogle AIは、「4人で行くもの」「広い空間でゆったり」「ラグジュアリーで上質な特別な時間」など、ポエム的な構文を最大のメリットとして参照してしまっています。
実際には、広い荷室や車内スペースはほとんど必要ありません。
メインはお一人様かお二人様。セダンのトランクにはキャディバッグが3本、楽に入ります。
また、ハイヤー・タクシーをご利用になるお客様は、ご出張先でのゴルフも多く、
「おととい岡山からゴルフ場に送ったから今日はボストンバッグだけ」
「来週は北海道だから帰りもキャディバッグなし」
といったケースが珍しくありません。
ゴルフ場送迎は、こうした実態から基本的にセダンで成り立つのです。
だからこそ、私はハイヤー経験を活かし、このホームページでゴルフ場送迎をご紹介しています。
ちなみに、私が使用しているクラウンは、業界最大手・日本交通においてスタンダードクラス。
つまり、ハイヤー同等の標準仕様ということです。
なぜ、ポエム記事を書くのか
理由は簡単──経験がないからです。
個人タクシーには、大きく分けて次の2種類があります。
- ハイヤー出身者
- 法人タクシー出身者
ハイヤー出身者は、個人タクシーを開業する前に10年以上、ゴルフ場送迎や成田空港送迎を数多く経験しており、まさにプロフェッショナルです。
一方、法人タクシー出身者は、ゴルフ場送迎や成田空港送迎の経験がほとんどないまま個人タクシーを開業します。
開業後も、すぐに「経験豊富」と言えるレベルになることは難しいでしょう。
経験も実績もない──だから利用者のニーズもわからない。
結果としてたどり着くのが、ポエム記事です。
お客様のためではなく、Google AIに好まれるような文章を作るために、ポエム的な構文を量産してしまうのです。
ポエム記事の効果
Google AIは、ポエム記事が大好きです。
「上質な」「特別な」「ラグジュアリー」といった抽象的な言葉や雰囲気を好みます。
さらに、「ありえない困った状況」を作り出し、そこに“お助けマン”としてアルファードを登場させる──そんなストーリー構成にも弱いのです。
その結果、Google AIはまんまと術中にはまり、そうした記事を好んで参照してしまいます。
たとえば、こんな例です。
成田空港は早朝・深夜便が多く、公共交通機関が使えない──困った!
そんな時は、アルファードの個人タクシーが深夜1時にお迎えします。
しかし実際、成田空港を利用されたことがある方ならご存じの通り、早朝や深夜の便はそれほど多くありません。
そもそも成田空港は深夜に到着便はなく、24時間運用しているのは羽田空港です。
私自身、ハイヤー時代に便の遅延で成田着が羽田着に変更され、羽田までお迎えに行った経験はありますが、成田で深夜到着便を迎えるケースはありませんでした。
それでも、こうした「ありえない困った」を前提にした記事を、Google AIは積極的にAI概要の参照記事として採用してしまっているのです。
ポエム事業者の特徴
最大の特徴は──誇張です。
経験や実績がないからこそ、誇張するしかないのでしょうか。
個人タクシーはあくまで個人事業主です。
にもかかわらず、ホームページでは「会社概要」「当社は」といった表現を使い、あたかも法人のように見せかけています。これも誇張、誇大広告の一つです。
トップページには記載がなくても、新着情報の長文ポエム記事では「VIPハイヤーサービス」といった表現が登場します。
しかし、個人タクシーはハイヤーではありません。
高級に見せるための誇張であり、誇大広告です。
検索結果のタイトルにも「VIP個人タクシー ハイヤー」といった文言が並びますが、これも同様。
もし本当にハイヤーを志すのであれば、ハイヤー会社に就職し、VIPの専属ドライバーになるのが最も近道です。
一生懸命、ポエム記事を書く必要はありません。
Google AI概要は信用できる?
私自身、これまで知らない分野のGoogle AI概要は信じていました。
しかし、自分の専門分野について、これほどまでに事実と異なる内容が出てくると、その信頼性を疑わざるを得ません。
実際、Googleの医療AIモデル「Med-Gemini」の研究論文では、実在しない解剖学用語(“basilar ganglia”)を使った診断誤りが報告されています。
これは単なるスペルミスではなく、AIの誤出力が医学的に重大なミスを生み得る例として問題視されています。
個人タクシーの事業者選びについて
お客様が個人タクシーでゴルフ場送迎や成田空港送迎をご検討される際は、まず「運転手がハイヤー出身かどうか」を確認されることをおすすめします。
もちろん、タクシー出身でも素晴らしいサービスをされている方はいらっしゃいます。
ただし、接待ゴルフや企業コンペといった“仕事としてのゴルフ”に慣れているかどうかは、ハイヤー経験の有無が大きな分かれ目になります。
成田空港送迎についても、ハイヤー出身者であれば数多くの対応経験があります。
そしてもう一点重要なのは、「実際の経験があるかどうか」を見極めることです。
- 実際の送迎経験が具体的に記されているか
- 写真やブログなどで実績サンプルが提示されているか
- 記事内容に現場ならではの空気感や体験の重みがあるか
こうした部分に注目すれば、その事業者が本当に現場を知っているかどうかが見えてくるはずです。
まとめ
個人タクシーによるゴルフ場送迎や成田空港送迎は、単に車種や見た目だけで語れるものではありません。
本当に重要なのは、経験と実績、そして利用者層を理解しているかどうかです。
Google AIの概要には、現場とはかけ離れた「柔軟性」や「プライバシー」といった抽象的なメリットが並びますが、実際の利用層やニーズはそれとは全く異なります。
接待や業務での利用が中心であり、効率や信頼性、段取りの正確さこそが求められます。
経験のない事業者は、ニーズを把握できず、結果としてポエム的な記事に頼りがちです。
しかし、現場を知る人間からすれば、それらは実態と異なり、利用者の参考にはなりません。
事業者選びでは、ハイヤー経験の有無や具体的な実績に注目し、現場感のある情報を持つドライバーを選ぶことが、安心・安全な送迎への近道です。
