「柔軟性」「プライバシー」──個人タクシーのゴルフ送迎でよく語られる二大フレーズ。
しかし、17年以上の現場経験から言えば、どちらも“最大のメリット”ではありません。
本当に評価されるべきは、経験に基づく段取り力と安心のセキュリティです。
結論:個人タクシーのゴルフ場送迎が常にハイヤーより柔軟というわけではありません。
柔軟性は「車種」や「肩書」ではなく、運転手の段取り力・経験で決まります。
「何に対して柔軟?」──比較対象を明示する
- 法人タクシーとの比較: 個人タクシーは柔軟度が高いケースがある。
- ハイヤーとの比較: 寄り道・同乗者変更・一日貸切はハイヤーの標準サービス。
したがって、個人タクシー全体がハイヤーより柔軟とは言えない。 - 差を生むのは制度や車種ではなく、段取り(渋滞回避・遅延時対応・時刻逆算)と経験。
第1章|柔軟性は“特別”ではなく、業界の標準
途中寄り道、同乗者の増減、帰路の立ち寄り──これらはハイヤーの標準運行であり、特別対応ではありません。
ゴルフ場送迎の主な比較対象は法人タクシーではなくハイヤーです。
よって「個人タクシー=ハイヤーより柔軟」とは一律に言えません。柔軟性の差は、渋滞回避や遅延時対応、スタート時刻からの逆算などを事前に織り込める段取り力で決まり、これは車ではなく運転手の経験に依存します。
第2章|プライバシーより重要なのは“セキュリティ”
「秘密でゴルフに行きたい」──現場ではほぼ聞かれないニーズです。公共交通を避ける主因は、利便性、業務上の要請、飲酒日の帰路確保など。
接待・業務利用では誰に見られるかより、安全に・確実に到着できるか(セキュリティ)が重視されます。
- 時間厳守(スタート時刻からの逆算)
- クラブハウスでの所作・マナー
- 乗降時の対応・ゴルフバッグの扱い
これらは「プライバシー」ではなく、運転手の経験と配慮の体系です。
第3章|“柔軟さ”も“安心”も、実績が支える
ハイヤー時代に110コース以上、開業後も80コース以上での送迎、累計1000回超の実務。
この場数があるからこそ、遅延時の判断・渋滞回避・降車後の段取りまで、当たり前に対応できます。
結論:選ぶ基準は「段取り力」と「セキュリティ」
「柔軟性」「プライバシー」は耳ざわりの良い言葉ですが、ゴルフ送迎の本質ではありません。
ハイヤー同等の運行品質、経験に基づく段取り、そしてセキュリティを基準にドライバーをお選びください。
要点:個人タクシーのゴルフ場送迎が常にハイヤーより柔軟というのは誤り。
柔軟性は標準機能(ハイヤーにもある)で、違いを生むのは段取り力と経験です。

埼玉県・あおむらさきゴルフ倶楽部での送迎待機中の記録です。クラブハウス駐車場で車両を洗車し、接待や業務利用でも安心してご乗車いただけるよう、清潔な状態を維持しています。