先日、韓国からのお客様を成田空港・第3ターミナルまでお送りしました。
出発は外苑RP、所要時間はおよそ1時間ちょっと。渋滞もなく、スムーズな移動となりました。
第3ターミナルを訪れたのは、コロナ禍の2021年以来です。
あの頃は海外帰国のお迎え依頼が続いた時期でした。タクシーが休業していた影響もあったのかもしれません。

同じ週の羽田空港往復 ― カナダからのお嬢様をお迎えに
その数日後の土曜日は、ゴルフ送迎のご予約が重なっていたため、信頼できる仲間に対応をお願いし、
私は羽田空港までカナダから帰国されるお嬢様をお迎えに伺いました。
空港到着は飛行機の到着とほぼ同時刻。
右折信号待ちの車窓から、ちょうど「AIR CANADA」の機体が目に入りました。
お客様がお迎えに向かわれている間、私は30〜40分ほど空港エントランス周辺の様子をウォッチング。
見えてきた“空港送迎の空気感”
印象に残ったのは、「今の空港送迎の風景」です。
行灯のないアルファード、会社名のない車両、ハイヤー風だけれどラグジュアリーとは言いがたい雰囲気。
明らかにUber向け、あるいは格安ハイヤーの車両とみられるものが次々と乗り入れ、
3台連続で同じアルファベットマークのアルファードが目につきました。

しかし、降車する外国人のお客様の表情はどこか淡々としていて、
運転手に声をかけることもなく、無言で立ち去る光景が印象的でした。

一方、クラウンや法人タクシーの風景は…
対照的だったのは、ジャパンタクシーや法人タクシー、個人タクシーのクラウンから降りるお客様たちです。
「ありがとうございました」
「Thank you so much!」
笑顔で挨拶を交わす姿があちらこちらで見られ、
とくに大柄な外国人のご夫婦が、クラウンから降りたあと運転手に深々とお礼を伝えている様子が印象に残りました。


ラグジュアリーとは「空間」ではなく「心に残る時間」
30分以上の待機中、私はふと考えました。
ラグジュアリーとは、広さや車種のことなのか?
確かに空間も椅子も立派かもしれない。
でも、そこに“満足げな表情”がなければ、真の価値はあるのか。
そう思わずにはいられませんでした。
「たった1時間」でも、人の記憶に残る時間へ
移動は、ただの移動ではありません。
空港送迎という限られた時間の中でも、心に残るひとときを届けることはできる。
「ありがとうございました」の一言に宿る満足感。
それこそが、私が目指したい“送迎の本質”であり、ラグジュアリーのかたちなのかもしれません。
【静かに、でも確かに】
これからも、お客様の“満足げな表情”を何よりのゴールに。
私は一つひとつの送迎に心を込めて向き合っていきます。
