—— ハイヤー出身ドライバーが本音で解説します
この記事でわかること
- タクシー出身とハイヤー出身、何がどう違うのか
- セダンが主流と言われる理由
- 「アルファード=高級」というイメージの裏側
- 本当に“経験豊富”なドライバーとは誰か
- ハイヤーとの料金差と、現実的な選び方
1. 個人タクシーには2つの出身経歴がある
個人タクシーの開業には、法人タクシーまたはハイヤーでの10年以上の実務経験が必要です。
- タクシー出身:流し営業・無線配車が中心(一般乗車)
- ハイヤー出身:ゴルフ場・空港・観光・冠婚葬祭など貸切業務に通じた現場経験
この2者は、業務領域も現場経験も明確に異なります。
2. ゴルフ送迎は“レジャー”ではなく“仕事”です
接待や業界コンペ、プロアマなど、ゴルフ送迎の多くはビジネス目的。プレー後に会食がある、役職上リスクを避ける、といった理由で自家用車は使わないのが一般的です。
つまり「ゴルフは仕事」。だからこそ、タクシー/ハイヤーが選ばれます。
3. 車種は「アルファードが正解」ではない
現在もクラウンやレクサス等のセダンが主流。企業役員の車両は概ね以下の使い分けです:
- 基本:クラウン
- 上級:レクサスLS/センチュリー/メルセデス
- 若年層の経営者:アルファード
大手ハイヤーの分類でも、スタンダード=クラウン・レクサスES、ハイクラス=レクサスLS/センチュリー、ワゴン=アルファードと整理されます。
「アルファード=最上級」という単純な図式は実態とズレがあります。
4. ハイヤー出身ドライバーの送迎力は圧倒的
ハイヤー出身は、専属運転手として日常的にゴルフ送迎を経験。渋滞・事故・乗り直し・インター選定・裏道など、即時判断の引き出しが違います。
- 朝:スタート30分前到着を基本に段取り
- 帰り:一秒でも早い降車を安全に実現
いわば「The ゴルフ場送迎」=ハイヤー出身の専売特許と言ってよいでしょう。
5. 個人タクシーは、ハイヤーよりも運賃が安い
ハイヤー(日本交通・KM・大和・帝都など)は、国内でも最上位の運賃帯。最近の「行灯なしアルファード」は“ハイヤー風”でも、本来のハイヤーとは別物です。
一方、個人タクシーは:
- 車両:クラウン/レクサス/アルファード等、ハイヤー同等
- 運転手:ハイヤー出身なら、接遇と経験値はハイヤーレベル
- 料金:片道・往復・1日貸切いずれも、ハイヤーより現実的
本格的な送迎品質を、より安心の価格で。
6. デメリットも正直に
唯一の弱点を挙げるなら「行灯(屋根灯)」。外観の“見栄え”はハイヤーに一歩譲る場面があります。
とはいえ送迎の本質は「誰がどう送るか」。外見より中身です。
結論:ラグジュアリー演出より、予定どおり到着
お客様が実際に求めているのは、帰路に「混んでる?」「何時に着く?」「会食に間に合う?」の答え。つまり一秒でも早く、安全に到着させる運行精度です。
- ハイヤー同等の車両
- ハイヤー出身の実務力・判断力
- ハイヤーより現実的な価格設定
本当に重視すべきは、誰が運転し、どう対応するか。
まとめ(要点)
- メリット:ハイヤーより安く、同等車両+ドライバー次第でハイヤー級の品質
- デメリット:行灯により外観の見栄えは完全同等にならない
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