個人タクシーでゴルフ場送迎を頼むと何がメリットで、どんなデメリットがあるのか?
元ハイヤー専属運転手としての経験をもとに、本音で解説します。

個人タクシー運転手の経歴

個人タクシーは法人タクシー10年以上の経験、またはハイヤー10年以上の経験が必要です。
タクシー出身者は一般営業中心ですが、ハイヤー出身者はゴルフ場送迎や空港送迎、冠婚葬祭など貸切業務全般に対応してきています。

つまり、ハイヤー出身者は個人タクシー開業時点でゴルフ場送迎経験が豊富です。

ゴルフ送迎をご利用になる理由

  • 接待ゴルフ・業界コンペ・プロアマなど、仕事の一環としてのゴルフ
  • お酒を飲むため、または立場上事故を起こせないため
  • 役員様はセキュリティ上、公共交通を極力回避

プレー代より高い運賃を支払ってでも「安全・確実」を優先するのです。

車種の実情と選ばれる理由

現在もクラウンやレクサスなどのセダンが主流。役職に応じてレクサス・センチュリー・ベンツが使い分けられます。

アルファードも増えていますが、接待ゴルフは基本1〜2名利用が多く、セダンで十分です。

ハイヤー基準と個人タクシーのレベル

日本交通の基準

  • クラウン・レクサスES=スタンダード
  • レクサスLS・センチュリー=ハイクラス
  • アルファード=ワゴンクラス(ハイクラスではない)

個人タクシーはクラウン・レクサス・センチュリー・アルファードなどハイヤークラスの車両が主流です。

運転手の経験値

ハイヤー出身は渋滞・事故・高速の乗り直し・裏道まで徹底的に研究済み
ゴルフ後のお客様から「混んでる?」「どれくらいで着く?」と聞かれたときに即答できるのがハイヤー経験者です。

つまり、車両はハイヤー同等、ドライバーはハイヤーレベル以上の可能性があります。

運賃について

大手ハイヤー会社(日本交通・KM・大和・帝都)は業界で最も運賃が高い乗り物です。

一方で、個人タクシーのゴルフ送迎は、片道・往復・1日貸切すべてにおいて、ハイヤーより安価に設定されています。

まとめ:個人タクシーのゴルフ送迎メリットとデメリット

メリット

  • ハイヤーより安い運賃
  • 車両はハイヤー同等
  • ドライバーはハイヤーレベル、またはそれ以上の可能性

デメリット

  • 行灯がついているため、外見的にはハイヤーより高級感が劣る印象を与えることも

ミッションヒルズカントリークラブのエントランスに停車するFUJISAKI TAXIクラウン個人タクシー
経験と段取りで支える“本物のゴルフ送迎”。ミッションヒルズCCのエントランスにて(FUJISAKI TAXI)

ミッションヒルズカントリークラブ

埼玉県・ミッションヒルズカントリークラブでの実務送迎シーン。ハイヤー同等のセダン(クラウン)で、 接待・コンペ当日の時間厳守と荷物対応を丁寧に行います。