シリーズ第4話｜「安心・快適」は本当？──心を落ち着ける／仲間との会話の現場検証

Q1｜「心を落ち着ける運転」って本当に求められてる？

宣伝コピーでは「朝のラウンドに向けて心を落ち着ける」と書かれますが、現場17年で「心が落ち着く運転をしてくれ」と言われたことは一度もありません。
実際に求められるのは定刻到着と渋滞回避。プロゴルファーのメンタルケアのような要望は現場のゴルフ送迎ではまず出てきません。
「心を落ち着ける」は、存在しないニーズ（ないニーズ）を作ってアルファードをお助けマン化する典型です。

Q2｜「仲間との会話を楽しむ」利用が多い？

いいえ。実態は8〜9割が「お一人様」利用です。2名・3名は稀、4名乗車は数回レベル。
「仲間との会話を楽しむ」より、静かに出発して現場に着くのが普通。
そもそも業務でのゴルフが中心で、帰路は「一秒でも早く帰りたい／家族の予定に間に合わせたい」という現実的な会話が多いのが実情です。

Q3｜快適さはアルファードだけの特権？

いいえ。ゴルフ送迎で使われるのはハイヤー同等クラスの車両（クラウン／レクサス／センチュリー／アルファード等）。
どれも十分に快適で、アルファードだけが特別に快適というわけではありません。
快適さを左右するのは車種ではなく運転手の力量（安全運行・定刻・渋滞回避・待機判断）です。

結論

「心を落ち着ける」「仲間との会話」「アルファードだから快適」──これらは現場の実態とズレた誇張コピーです。
ゴルフ送迎で評価されるのは、定刻到着・渋滞回避・安全運行・待機段取りといった運行精度。
移動を快適にするのは車ではなく、運転手の段取りと力量です。

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