「VIP個人タクシー・ハイヤー」って何?
Google AIが拾った“誇張タイトル”を静かに検証
Q:GoogleのAI概要に「VIP個人タクシー・ハイヤーサービス」という言葉が出てきました。どう思いますか?
A:正直、“またか”という印象です。
実際、以前から検索に
「◯◯タクシーは、東京都内中心のVIP個人タクシー・ハイヤーサービスを提供しています」
というような“格好だけのタイトル”を見かけていました。
その時点で、「これは誇張だな」「いつかAIに拾われるな」と感じていたら──案の定、Google AIがそのまま概要に引用してしまいました。
Q:それって問題なんですか?
A:はい。いくつかの点で、ユーザーに誤認を与える恐れがあります。
❌ 誤解を招く表現例とその問題点
表現 | 問題点 |
---|---|
VIP個人タクシー | “VIP”というのはお客様のこと。車やサービスを“VIP”と呼ぶのは曖昧すぎます。実績のない業者が安易に使うと誇大広告になります。 |
ハイヤーサービス | 個人タクシーとハイヤーは、法的に全く別の業態です。タクシーが“ハイヤー”と自称するのは、事実誤認・表示違反につながる恐れがあります。 |
都内全域対応 | 23区、武蔵野、三鷹に営業所がある事業者は、その区域のみが営業可能範囲です。「都内全域カバー」と書くのは不適切です。 |
Q:ゴルフ場送迎の「プレー終了まで待機」は特別なプランなんですか?
A:いいえ。それが“ゴルフ送迎”という仕事の基本です。
ゴルフ送迎は一日貸切が前提。プレーが終わるまで車を待機させるのは、特別なサービスではなく、常識的な流れです。
それを“専用プラン”のように見せるのは、実態を知らない人向けの演出にすぎません。
🧭 Google AIの問題点:誇張を“事実”として拾ってしまう
GoogleのAI概要は、サイト内の文章や見出しから要点を自動生成します。
しかし今回のように──
- 業界用語の意味があいまい(VIP・ハイヤー)
- SEO目的のキャッチコピーが多用されている
- 現実の運用・法制度と乖離した表現が使われている
こうしたページが上位に来ると、AIはそのまま「事実」として取り込んでしまいます。
✅ まとめ:キャッチコピーではなく、実務経験に基づいた発信を
大事なのは、「誰が、どんな経験の上で、何を語っているのか」。
車を「VIP」と呼ぶより、「誰を何度送ってきたか」「どんな場面に対応してきたか」の方が、はるかに信用に値します。
📌 検索上位にあるから正しいとは限りません。
読み手のリテラシーが問われる時代。
だからこそ、現場経験者は“言葉の重み”で応えていく必要があると思います。
